無事に売買契約が締結されたら、次は住宅ローンの本審査のお手続きをすることになります。
リノベーションをする方は、いよいよリフォーム会社さんとの打ち合わせが始まります。(とってもワクワクしますね!)
プランの検討を始める前に、リフォーム会社のスタッフさんと実際にお部屋に伺って、現地調査(現地物件を実際に採寸したり、写真で撮ったりすること)を行う場合もあります。
意外と契約後のスケジュールはタイトなので、住宅ローンの本審査は、できるだけ早く申請する必要があります。
目次
本審査は複数の金融機関に申請してもいいの?
住宅ローンの本審査は一般的に、2〜3社くらいの金融機関で申請をされる方が多いです。
万が一、一つの金融機関で本審査が落ちてしまっても、他の金融機関で承認される可能性があるので、複数の金融機関で申請しておくと安心です。
◤注意POINT◢
5社も6社も通してしまうと、手続きがすごく大変ですし、金融機関は、その方がいくつの金融機関で申請しているのかを把握することができるので、「何かあるんじゃないか?」と怪しまれ、審査結果に影響してくるリスクがあります。
審査が落ちてしまったらどうなるの?
住宅ローンの本審査は、物件の売買契約書に記載されている「融資承認取得期日」までに承認される必要があります。
この期日までに、いずれかの金融機関で、一つでも本審査が承認されていればOKです。実際にローンを組みたい金融機関でなくても大丈夫です。
万が一、いろいろと努力を尽くしたものの、融資承認取得期日までにどこの金融機関でも承認を得ることができなかった場合には、売買契約書上の「融資利用の特約による解除(ローン特約)」に該当することになり、売買契約を解除することになります。
契約時に売主さんに預けた手付金は、そのまま売主さんから無利息で返還していただくことになります。
◤注意POINT◢
逆に、ローンを実際に組みたい金融機関で本審査が承認されなかったとしても、他の金融機関で承認されている場合は、ローン特約を使って契約を解除することはできません。
◤注意POINT◢
契約時には重要事項説明書の「融資利用の特約による解除(ローン特約)」の項目が「有」になっていることを必ず確認しましょう。
万が一「無」になっている場合は、ローンが通らなくても契約を解除することができず、場合によっては「違約金」が発生してしまう可能性もあります。
本審査はどれくらいの期間がかかるの?
本審査は通常、申請後1〜2週間ほどで結果が出てきますが、楽天銀行や住信SBIネット銀行などのネット銀行の場合は、審査結果が出るまでに、1ヶ月や、長いと2ヶ月かかってしまう場合もあるため、注意が必要です。
◤注意POINT◢
ネット銀行のローンは金利が低く魅力的ですが、審査に長期間かかってしまったり、申請にかかる諸々の手続きを自分自身で行わなければならない場合が多く、都市銀行等に比べると少し手間がかかるというデメリットもあります。
また、リフォーム費用を住宅ローンに一緒に組み込むことができないネット銀行も多いため、事前に確認が必要です。
実際に適用される金利は、いつ確定するの?
ローンの事前審査や本審査が承認されると、金融機関から実際に適用される金利等の借入条件についてご案内があります。
この金利は全員が一律ではなく、勤務先の規模や年収、頭金の額や年齢などによって優遇幅が変わってきます。
◤注意POINT◢
実際に適用される金利は本審査通過時ではなく、実際にローンの融資が実行される日(引き渡し・決済日)が属する月の金利が適用されるので注意が必要です。もし金利が下がったらラッキーです!
ローンの本審査が通ったら?
ローンの本審査が通ったら、次のステップは実際にローンを組む金融機関とのローンの契約(金銭消費貸借契約※略して金消契約(きんしょうけいやく)といいます)を締結することになります。
金消契約は物件のお引き渡し・決済日の1〜2週間ほど前までには締結する必要があります。
金融機関と金消契約を締結すれば、あとは物件のお引き渡しを待つのみです!
まとめ
住宅ローンの申請手続きは、まだまだアナログで、分かりづらく、すごく手間や時間がかかることが多いです。不動産会社の担当者もサポートしてくれることが多いと思いますので、頑張って乗り越えましょう!
あらかじめ興味のある金融機関を2〜3つくらいに絞って、審査に臨むとスムーズですよ。