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住まいの学び場サムネ

中古マンションのリノベーションにかかる費用ってどのくらい?

2024.07.22

今回は中古マンションのリノベーションにかかる費用について詳しく説明していきたいと思います。

中古マンションをリノベーションする場合、どれくらいの費用がかかってくるのでしょうか?

リノベーション費用の目安

リノベーション工事中の室内

リノベーションの費用は、リノベーションをするマンションの現状の内装の傷み具合や広さ、施工範囲、設備や建材等の種類やグレードによって大きく変わってきます。

マンションの内装をすべて壊し、コンクリートむき出しの状態(スケルトン状態といいます)にしてから、一から作り直すような大規模なリノベーション(フルリノベーションやフルリフォーム等と言います)を行う場合、リフォーム費用は1㎡あたりおおよそ15〜20万円程度かかってきます。

例えば、60㎡のマンションだと900〜1,200万円、70㎡だと1,050〜1,400万円程度になります。

この金額は標準的なグレードの設備や建材を使った場合の金額ですので、こだわればこだわるほど、リフォーム費用は高くなります。

逆に、築浅の物件や、売主さんが数年前にリフォームされているような物件ですと、リフォーム費用を抑えられる場合もあります。

物件購入とリノベーションのトータルの予算が5,000万円で、70㎡程度のマンションを購入する場合、できるだけオリジナルなリノベーションを楽しみたいという方は、リノベーション費用に1,300万円程度、物件購入にかかる諸費用に300万円程度を残しておき、物件は3,400万円前後の予算で探すと良いでしょう。

一方で、リノベーションは物件の状態に合わせて検討したいという方の場合は、最初は諸費用の300万円を除いた、4,700万円程度の予算で物件を探してみると良いかと思います。築浅の物件や、リノベーション済みの物件で、条件が合う物件が見つかる可能性もあります。

リフォーム会社のホームページなどに掲載されているリフォームの施工事例を見て、自分たちが実現したい雰囲気に近い事例が、どのくらいの費用がかかっているのかを見てみると、リノベーション費用の相場が理解しやすいのでおすすめです。

費用の多くを占めるのが「水まわり」

リノベーションなら、こんなおしゃれなキッチンも作れます。

リノベーションにかかる費用において大部分を占めるのが、トイレ・キッチン・お風呂・洗面所などの「水まわり設備」の交換です。

住宅設備には数えきれないほど多くのメーカーがあり、ピンからキリまで様々な商品がありますので、選択する商品のグレードによって大きく費用が変わってきます。

なかにはキッチンだけで何百万円もかけるような方もいらっしゃいます!

もしリノベーション予算が限られていて、どうしても費用を抑えないといけない場合には、これらの水まわりの設備のグレードを下げたり、既存の設備をそのままクリーニングして使用することで、費用を抑えることもできます。

最近はクリーニングの技術も高くなってきているので、クリーニングをするだけでも、とても綺麗になります。使えるだけ使い続けた方が、環境には優しいですよね。

単純に水まわり設備を交換するだけの工事であれば、住みながらでもできる場合が多いので、将来、故障したタイミングや、お金が貯まったタイミングで交換するのも一つの手です。

水まわりの設備のそれぞれの交換にかかる費用の目安は以下の通りです。

【トイレ交換】30〜50万円程度
【キッチン交換】100〜150万円程度
【お風呂交換】60〜150万円程度
【洗面所交換】10〜50万円程度

合計すると、トイレ、キッチン、お風呂、洗面所の交換だけで200〜400万円程度の費用がかかってくることになります。

在来工法のお風呂は要注意

お風呂には「ユニットバス」と「在来工法」の2種類があります。

ユニットバスは比較的築年数の浅いマンションに多く、工場でつくられたユニットをそのまま設置します。今の新築マンションはほとんどがユニットバスのお風呂になります。

漏水などのリスクが少なく、工事も複雑ではないので、交換にかかる費用は安く済む場合が多いです。

一方で、在来工法のお風呂は1970年代や1980年代に建てられた、築年数が古いマンションに多く、床や壁、浴槽がコンクリートでつくられていて、壁や床にはタイルが貼られていることが多いです。

ヴィンテージマンションといわれるようなマンションでも、在来工法のお風呂の物件が多くなります。

これが在来工法で作られたお風呂です。重厚感があるデザインです。

リノベーションで在来工法のお風呂をユニットバスに変更することができる場合もありますが、解体費がかさんだり、解体工事の際に大きな音が鳴ってしまい、ご近所に多大な迷惑がかかってしまうこともあるので、注意が必要です。

マンションの管理組合でユニットバスへの変更が推奨されていない場合がありますので、事前に、ユニットバスに変更が可能かどうか、確認すると良いでしょう。

家具購入の予算も忘れずに

お気に入りの家具をひとつずつ増やしていくのも楽しみのひとつですね。

リノベーションをして内装がおしゃれになると、どうしても家具にもこだわりたくなってくるかと思います。

もちろん、徐々に買い足していくこともできますが、ソファやダイニングテーブルなどの大きな家具は、いざ住み始めると買い替えるタイミングを逸してしまったりします。

せっかくのリノベーションですので、当初から家具購入の予算もある程度、見込んで予算設計ができると良いでしょう。

㎡あたり15〜20万円というのはあくまで参考値ですので、正確な費用を見積もるためには、物件を決定する前にリフォーム会社さんを決めておき、気に入った物件が見つかったタイミングでそのリフォーム会社さんと一緒に物件を見に行き、自分の実現したいリノベーションがどの程度の費用になりそうか、見積もってもらうのも一つの手です。

まとめ

以上がリノベーションにかかるざっくりとした費用の概要になります。

最近ではリノベーション費用もまとめて住宅ローンに組み込める金融機関も多くあります。

残念ながらネット銀行の場合はリフォーム費用を住宅ローンに組み込めない場合が多いですが、メガバンクなどではリフォーム費用も住宅ローンと同じ金利で借りられる場合が多いので、リノベーションされる方は、そのような住宅ローンを利用されることをおすすめします。