こちらの学び場では、サムタイムズ代表の足立が築35年のヴィンテージマンションを購入し、リノベーションしたお話を時系列でお伝えしていこうと思います。
目次
まずは自己紹介を
サムタイムズ代表の足立と申します。
私はインテリアが大好きで、特に一点モノの北欧ヴィンテージの家具を少しずつ買い揃えていくことが趣味のひとつです。趣味が高じて、恵比寿にあるサムタイムズのオフィスも、たくさんのヴィンテージ家具でコーディネートしています。
そんな私が、どういったいきさつで築古のヴィンテージマンションを買い、リノベーションをすることになったのか、お話していきたいと思います。
私の以前の住まいは・・・
さて、日々お客様に対して中古物件+リノベーションをご提案している私ですが、実は私は以前、湾岸のタワーマンションに住んでいました。
お客様からも、「足立さんはどんなマンションをリノベーションして住んでいるのですか?」と、よく聞かれるのですが、毎回気まずい思いをしながら「実は新築で買ったタワーマンションに住んでいるんです・・・」とお答えしていました(笑)
当然、お客様からは「えーっ!そうなんですか!?」とビックリされることも多かったです。
お客様とのお話のネタにもなるので、良い面もありましたが、やっぱり、リノベーションに関わる仕事をしているのに、自分が新築タワマンに住んでいたら格好がつかないですよね・・・
なぜタワーマンションに住んでいたのか?
私がタワーマンションを購入したのは今から約10年前、2011年のことです。ちょうど東日本大震災が起きた1週間後に引っ越しというタイミングでした。余震が頻発するとても大きな不安の中、引っ越しをしたのを今でも鮮明に覚えています。
当時は新築マンションの価格も今のように7,000万円、8,000万円は当たり前という状況ではなく、5,000万円前後でも普通に都心のタワーマンションを購入することができた時代でした。
タワーマンションに引っ越しする前は日本橋水天宮にある40㎡くらいの、とても日当たりの悪い1DKの賃貸マンションに夫婦2人で住んでいたのですが、第一子の妊娠がわかり、夫婦で話し合った結果、このタイミングで家を買ってしまおうということになりました。
当時は不動産やリノベーションとは全く無縁の仕事をしていましたし、世間的にもリノベーションの認知率も低かったので、中古物件を買ってリノベーションをするといった選択肢がまったく思いつかず、最初からSUUMOの新築マンションのページで物件を探していました。
周りの人たちもみんな新築物件を購入していたということもあり、当時の私は知らず知らずのうちに「家を買うなら新築」という考え方になってしまっていました。
いくつか新築マンションのキラキラのモデルルームを訪問して、一番気に入った湾岸エリアのタワーマンションを購入することになりました。
24階/66㎡の3LDKのお部屋です。東京湾を見渡すことができる、とても日当たりや眺望の良いお部屋でした。
マンションの中にはプールやジム、最上階にはゲストルームやバーラウンジがある、大規模なマンションです。
当時勤めていた会社の同僚や上司の中には「湾岸なんてやめておけ!」と言う方も多くいましたが、地方出身の私たち夫婦にとっては湾岸のタワーマンションがとてもキラキラ輝いて見えたのです。
そんな私がいよいよヴィンテージマンションを購入することに!?
タワーマンションには約11年間住みましたが、湾岸タワーマンションライフはとても快適でした。
二人目の子供も産まれ、家族4人で楽しい日々を過ごすことができました。
休日はお台場のビーチでピクニックをしたり、マンション内のプールで遊んだり。近くには大型の商業施設がたくさんあるので、買い物に困ることもありませんでした。
とても世帯数の多い大きなマンションで、同世代のファミリーも多く、マンションの中でもたくさんの友達ができました。家に招待したりされたり、家族同士で一緒にわいわいお酒を飲んだりすることもありました。
子供達も友達がたくさんできるので、とても楽しかったと思います。
66㎡のお部屋なので少々狭さは感じていたものの、3LDKの間取りなので、頑張れば4人家族でも十分住めるかな〜とも思っていました。
ということで、タワーマンションでの生活には不満がまったく無かったので、引っ越しをするつもりも無かったのですが、ある日、私の知り合いの不動産会社の友人から「このマンション、買い手を探しているんだけど誰かお客様で買ってくれる人いない?」と、メールでいくつかの中古マンションの資料が送られてきました。
その時はサラッと資料に目を通し、スタッフに「ご希望に合いそうなお客様がいたら紹介してみて〜」と流しただけでしたが、後日、メールを整理していた時にもう一度送られてきた物件資料を見たところ「ん?」と、ある物件に目が留まりました。
いったいそれは、どんな物件だったのでしょうか?
その2につづく・・・。