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住まいの学び場サムネ

良いことばかりじゃない マンション最上階のメリット&デメリット

2022.10.18

マンションの中でも角部屋と並んで、とりわけ人気の高い<最上階物件>

眺望や日当たりが良いことが多く、上階に住人がいないため、騒音の心配も少なく、最上階の物件を希望されている方も多いかと思います。

しかしながら、じつは最上階の物件にも “デメリット” はあるのです。

今回はマンション最上階の物件のメリットとデメリットについてお伝えします。

最上階物件のメリットとは?

まずはメリットから。

最上階の物件のメリットは主に以下の3点が挙げられます。

◎ 眺望や日当たりが良い

最上階に限ったことではありませんが、最上階は下層階に比べると眺望が抜けていることが多いです。

目の前に遮るものがなければ、日当たりや風通しも良くなります。

眺望や日当たりはリノベーションでは変えることができないので、眺望の良し悪しはマンション選びにおいてとても重要なポイントになります。

眺望も慣れてしまえばすぐに飽きてしまうという方も多いですが、やっぱり眺望が悪い住まいよりも良い住まいの方が気持ちよく生活はできますよね。

◎ 上階からの騒音の心配がない

マンションやアパートで、上階の住人の足音などの騒音に悩まされている方はとても多いと思います。

最上階の物件は上にお部屋がないため、上階からの騒音を気にすることなく生活することができるのは魅力的です。

◎ リフォームの申請手続きがスムーズ

ほとんどのマンションで、リノベーションの工事を行う際に、管理組合へ工事の申請をする必要があります。(通常はリフォーム会社の担当者さんが申請を行います)

具体的な申請方法やタイミングについては、マンションの「管理規約」や「使用細則」というマンションのルールブックに記載されておりますので、事前に必ず確認しましょう。

管理規約や使用細則は不動産会社の担当者さんから入手することができます。

管理組合にリフォーム工事の申請をする際に、申請書に該当住戸の周りのお住まいの居住者さんの承諾のハンコが必要なことが多いです。

通常は該当住戸の上下左右の4世帯や斜めの住戸を含めた8世帯の同意(署名・捺印など)が必要となる場合が多いのですが、最上階の住戸の場合は上階の方からの同意は不要のため、スムーズに申請ができるというメリットがあります。これは角部屋や一階の物件の場合にも当てはまります。

◎ 資産性が高い

やはり最上階のお部屋は人気があります。

人気があるということは、求めている人が多いということでもありますので、将来的にその物件を売却することとなった時に、スムーズに売却できる可能性が高くなります

また、基本的にマンションは階数が上がるごとに価格が高くなりますので、同じマンションの下層階と比べると高い価格で売却できる可能性も高まります

最上階物件のデメリットとは?

最上階は良いことばかりと思ってしまいそうですが、次はデメリットについてもみていきましょう。

最上階のお部屋のデメリットは、主に以下の3点が挙げられます。

夏は暑く、冬は寒い

最上階のお部屋は上の階に住戸がないため、天井のコンクリートは常に外気にさらされています。

日中は太陽の日差しがコンクリートを温めますので、夏は夜になってもお部屋が暑かったり、冬はコンクリートが冷やされて寒かったりします。

西向きの最上階・角部屋のお部屋などはエアコンを最低温度に設定してガンガンかけ続けても、全然お部屋が涼しくならない・・・という話もよく聞きます。

もちろん最上階のお部屋の天井裏や屋上には “断熱材” が入っていることが多いのですが、築年数が古いマンションだと断熱材が劣化していたり、不十分ということもあり得ます。

築35年のマンションの室内壁の断熱施工の様子

最上階のお部屋の場合は、リノベーションの際に、外気に面している壁や天井をしっかりと断熱施工するかどうかで、居住後の快適性が大きく変わってきます。

目に見えない部分のリノベーションも、実はとても大事なのです!

◎ 天井をコンクリートあらわしにできない

リノベーションをされる方に人気がある、天井をコンクリートあらわしにするソリッドなデザインですが、最上階のお部屋の場合、コンクリートあらわしにすることができないことが多いです。

天井コンクリートあらわしの事例。こちらはコンクリートを白くペイントしています。(coto)

前述の通り、最上階のお部屋の天井裏には断熱材が入っている可能性が高いため、コンクリートあらわしにすることができないのです。

もし天井をコンクリートあらわしのデザインにしたければ、最上階のお部屋は避けた方が良いです。

◎ バルコニーに庇(ひさし)が無い場合も

マンションのバルコニーの真上には上階のバルコニーの床が庇になっている場合が多いですが、最上階のお部屋の場合は上階が無いため、庇が無いという物件もあります。

庇がないと開放感はあるものの、直射日光がお部屋の奥の方まで差し込むため、夏場などに室内がすごく暑くなってしまったり、雨が降ると洗濯物が干せないというデメリットがあります。

カーテンやブラインドで日差しを遮ることはできますが、せっかくの最上階の眺望が見えなくなってしまいますので、最上階のお部屋を購入される場合はバルコニーの上部に庇があるかどうかも、チェックするとよいでしょう。

まとめ

最上階のお部屋にはメリットもたくさんありますが、あまり知られていないデメリットもあるので、購入を検討している方はデメリットについてもしっかりと理解をした上で購入するようにしましょう。